農業で拓く、人生の導


私は介護福祉士の資格を取得後、介護の仕事に20年以上従事してきました。キャリアアップもしてケアマネージャー資格も取得し仕事にも携わってまいりました。もっと以前にさかのぼると小学校ではカブスカウト、中学校ではボーイスカウトにも入団していましたので募金活動や町の清掃ボランティアなどの活動をしていたこともあり、そのころから社会貢献活動に自然と興味を持ち、興味を感じるようになっていたのかもしれません。現在も認知症や障がいを持たれる方と活動を共にしたり、啓発活動などのボランティア活動も何年も継続しています。

なぜ就農(農業経営)を目指すようになったのか?

日本一のみかんの産地が抱える後継者問題でありました。少子高齢化が進み高齢化率も高く同居する私の義理の父も同じ問題を抱えていました。

もう一つはそんな問題を抱える反面、地域コミュニティーが盛んで私が子供のころにボーイスカウトなどで体験したような自然から学ぶ体験学習活動に親子で参加させていただける素晴らしい環境があったことです。

そこで出会った山崎佳彦さんはその「田んぼの学校」の校長先生でアイガモ農法によるお米の大切さ、命の大切を学ぶ活動を現在で20年以上継続されていました。農作業そして収穫した米で芋茶粥をつくり一緒に食べることで子供から高齢者までが一緒に笑顔になっている光景に衝撃を受けました。

山崎佳彦さんは農業士であり田んぼの学校は農林水産大臣賞や和歌山食育大賞も受賞しています。和歌山県知事の認定を受けた新規就農者の研修指導者として受け入れを行ってくださるということでありました。こんな素晴らしい地域、そして指導者に指示を受けさせていただけるなら自分の残りの人生をこの地で農業にかけてみよう。そして日本一の有田みかんの農業経営を受け継ごうと思ったのであります。

先人の方々が、急傾斜地に石垣を積み上げ見事な段々の農地を代々守ってきました。それにより水はけがよく、適度な潮風、日照時間を程よく受けられる適地条件、そして地域の温かさにより日本一のみかんが育ちます。